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社会人から大学編入。覚えているうちにログ残します。

お茶大3年次編入試験体験記|Step1. 進路を決める

本記事は、お茶の水女子大学教育学部人間社会学科 (教育科学主プログラム)の3年次編入試験 社会人特別入試の合格体験談です。合格に至るまでの思考経路を簡単にまとめています。編入学を志す方のお役に立てれば幸いです!

 

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さて、今回は「Step1. 進路を決める」です。

 

1―1.学部・専門を決める(~6月頃)

大学に戻りたくても、明確な動機がなくては受け入れてもらえません。いったい自分が夢中になれる分野はどこなのだろう、と模索し続けました。正直、この期間が一番しんどかったです。知りたいことがあるのに、それを知るのにどの学問が適しているのかがわからない状態が長く続き、本当に幅広く様々な学問の勉強をしました。(ただし、文系に限る)

私の暗中模索期間は、以下のように過ごしていました。

  • 一つの学問について勉強し、そこから芋づる式に接点のある学問の勉強をする
  • 【本を読む】⇒【その本の参考文献や引用元に当たる】を繰り返す
  • 読書会を開き、相手の知見や意見を聞く。それをヒントに、次に勉強することを決める

4月頃には学部も受験校も決めていましたが、その後、紆余曲折あって、変更することになります。(大きく捉えると、方向性に変更はないのですが…)切り口を変えたことによってだいぶ変わりました。もっと早く気づきたかった、と今でも思っていますが、運や偶然もあると思うので、こればかりはどうしようもありません。また、この期間で勉強してきた内容はいずれも興味深いことばかりだったので、勉強できたことはラッキーだと思っています。タイミングの問題なだけで…

 

1-2.大学院進学と大学編入学を検討する(~6月頃)

最近は、社会人で大学院に進学、というのが一つのブームになっています。私の周りにも社会人院生(修士・博士ともに)が複数人いたので、いつかは自分も、という気持ちがありました。

しかしながら、大学院に進むために必要な「研究計画書」で大きくつまずきます。まったく書ける気がしない。研究テーマが定まっても、その先行研究や研究の方法が適切なのか、わからない。

※卒業した大学(私大文系)は卒論なしで卒業できるため、学部レベルの研究すら経験がありませんでした。

※卒業した大学と学部を変えるつもりだったので、基礎的な内容の理解が不十分でした。

 

加えて、学部で学ぶ内容を押さえているかどうかで、院での研究の充実度が大きく変わるのではないか、と思うに至り、大学院進学ではなく大学編入学を目指すことにしました。その分、お金はかかるけど、背に腹は変えられない・・・

もし、私が学部の勉強は独学で十分と判断したのであれば、研究計画書の添削をしてもらうために予備校に通っていたように思います。

 

1-3.受験校を決める(7月頃)

学部を変更したことにより、受験校も変わりました。というか、受験できる学校探しから再スタートする必要がありました。条件や希望を整理した上で、お茶大を志望校にすることに決めました。お茶大一択です。

受験校を1つに絞った理由は、以下の2点です。

  • 仕事をしながら、複数校を受験する気力と体力はない
  • (私が)本気で行きたいと思っていない大学の受験勉強に集中して取り組めない

例えば、高専から大学編入を考えている方は、ご自身の進路に関わることなので、1校しか受けない、という判断はできないだろうなと思います。これは、私が社会人であるからできた判断です。(最悪、今年合格できなくても、生きていける。いや、とっても合格したかったですが)

 

そして、もしお茶大に落ちたら勉強のモチベーションが保てないだろうな、と思い、今年の10月から放送大学の科目履修生になることにしました。9月末に放送大学の科目履修生の合格通知が届いたので、これを見てお茶大の合格通知が届くことをイメージしながら、受験勉強を続けました。少しお金はかかりますが、社会人で受験する方には、放送大学の科目履修は本当におすすめです!放送大学の講義で楽しく勉強できる、というだけではなく、一次試験直前に届いた放送大学の合格通知には、本当に励まされました。

 

なお、私は「社会人特別入試」を受験しました。受験内容は一般入試を受験する学生とほぼ変わりません。公開されている統計資料を見る限り、近年の社会人特別入試での合格者は皆無でした。おそらく、「絶対評価」で一定の基準に満たない場合は、切り捨てる方式なのだと思います。学生と対等、あるいはそれ以上のアウトプットがなければ落ちると思い、改めて受験勉強に向けて気合いを入れ直しました。

 

お茶の水女子大学の「統計資料」は以下URLより確認できます
 https://www.ao.ocha.ac.jp/statistics/index.html

 

大学院への進学を検討している方へ

(卒業した大学と異なる大学院、あるいは専門に進む場合の話)

編入学は教授との事前の面談は不要ですが、大学院への進学では求められます。私も、最初は大学院への進学を視野に入れていたため、教授との面談の機会を得るために、説明会に参加したり、個別にお時間をいただいたりしていました。出願後には、面談できない学校がほとんどだと思うので、事前にスケジュールを確認しておくことをお勧めします。

また、大学院に進学した友人は、自分が研究したい内容を学ぶのに最適な指導教官のもとへ行くためにも、必ず複数人の教授と面談すべき、と話していました。

 

 

Step1は以上です!

 

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