主に勉強と読書のブログ

社会人から大学編入。覚えているうちにログ残します。

「Picot Bind Off」の編み方を検討した記録

最近、編んだのはこのショール!Stephen West氏のZoolandiaです。

約400mで編めるので、1週間くらいで完成しました。フリーパターンですし、手軽なものを作りたい人にはおすすめです!

このショールの伏せ止めの仕方が「Picot Bind Off」というもので、私にとっては初めての挑戦でした。自分の備忘録もかねて、参考にした動画をまとめておこうと思います!

 

▼編んだパターンはこちら

www.ravelry.com

 

2種類の Picot Bind Off の比較写真

今回、私が挑戦したのは、上記パターンのデザイナーさんであるStephen West氏のやり方と、YouTubeで見つけたAmbah O'Brien氏の2種類です。それぞれ、どのような完成形になるのか、念のために写真におさめてみました。

Stephen West氏のPicotは糸の遊びがあり、形もまちまちになるので、私はあまりきれいに編めませんでした。Ambah O'Brien氏のPicotは、きっちり編んで形が整うので、私はこちらの方が好きでした。

 

▼タイプ1:Stephen West氏f:id:chipmunk007:20230313131613j:image

▼タイプ2:Ambah O'Brien氏f:id:chipmunk007:20230313131650j:image

 

タイプ1:Stephen West氏のレクチャー動画

文章パターンの指示がどうなっているのかを理解するのに役立ちました。ただし、同じように編んでもPicotがきれいにまとまらず‥‥他の編み方を模索することにしました。

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タイプ2:Ambah O'Brien氏のレクチャー動画

Stephen氏はCOする際に目と目の間に針を入れますが、この方はknit-wise?なやり方で針を入れます。このCOの仕方にしたらとてもきれいにPicotができるようになりました!

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今回は以上です。それでは!

「I-cord」にはいろんな種類がある

今回は、「I-cord」という編み方について。大抵のことは、自力で調べて何とかできるのですが、この I-cord には複数の編み方があり、よくわかりませんでした。最終的に編み物教室に参加して、どれに該当するかを教えてもらうことで先に進むことが出来たので良かったのですが、今後のためにまとめておこうと思います。

 

本来はもっと種類があるようなのですが、私が認識したのは、以下の3つ。

①I-cord Cast On:I-cordで編み始める

②I-cord Bind Off:I-cordで編み終える

③I-cord:I-cordで紐を編む

 

備忘録として、それぞれの動画をおいておきます!

 

①I-cord Cast On:I-cordで編み始める

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②I-cord Bind Off:I-cordで編み終える

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③I-cord:I-cordで紐を編む(3目)

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最近、私が編んでいる「toccata」というパターンは、上記③の紐を編んだ後に、紐に作り目をするというものでした。次回からはきっとできるはず。

 

※toccanaは以下URLでパターンを購入できます!

www.ravelry.com

 

ちなみに、I-cordをとても簡単かつスピーディーに編める道具があるようです。リリアンみたいで懐かしいですね!時間がない人はこれも良いかもしれません!

 

 

 

今回は以上です!それでは!

編み物の始め方 -20年でぐっと編み物が簡単になっていた

私が初めて編み物に挑戦したのは、おそらく今から20年ほど前。その時は、図書館で借りた本と母から借りた針と糸を手に、試行錯誤する日々。かぎ針編みはできるようになりましたが、どうしても棒針編みができずに、諦めてしまいました。

今更ながら、その時挫折した棒針編みをもう一度やってみたいと思って挑戦したところ、とても簡単に編める…!いろいろと驚くことがあったので、備忘録も兼ねてまとめてみようと思います。

 

1.なぜ簡単に編めるようになったのか

すべてはインターネットのおかげ。ブログやYouTube等で多くの人が情報提供していることもあり、本当に簡単に疑問を解消できるようになりました。手の動きさえわかればOKなので、日本語以外の動画コンテンツも活用できます。編み物がさかんな西欧諸国の方々が出している大量の動画には本当に助けられました。調べる際のキーワードさえわかれば世界が広がります。

今の時代の編み物がいかに手軽なものになったか、について以下リンクのブログにとてもわかりやすく紹介されていました!私自身も参考にした記事です。備忘録かねてここに記します。

note.com

 

さて、ここからは、特に、私が参考にした動画や編み物YouTuberをご紹介します。

 

2.道具を選ぶ際に参考になった動画

私が棒針編みに挫折してから20年…どうやら「輪針」という道具が主流になりつつあるようです。ものは試し。やってみようと思い、輪針を買って挑戦してみましたが、かつての長い長い棒針と比べたら、ずっと編みやすい気がしました!以下の動画にいろいろと解説されています。私自身は最終的に、この4つ目の「あみもの予備校」さんの動画を参考に買うものを決めました。

 

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3.作品を編み始める前に参考にしたい動画

道具と毛糸を買いそろえ、「さぁ編み始めよう!」となったら以下の動画の出番です。編み物に正解があるわけではないと思いますが、主流の針の持ち方が2種類あります。日本ではフランス式の方が多いですが、海外の動画を見ると、アメリカ式の方が多くいらっしゃることも分かりました。(爆速で編めるのはフランス式な気がします)ある程度調べて決めたら、練習あるのみ。一緒にがんばりましょう!

 

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4.初心者が作品を編み始める際に参考にしたい動画

私は、本に載っていたものを編みたかったので、動画からスタートしたわけではないのですが、後から振り返ると、動画で始めるのが一番手軽かもしれないな、と思いました。以下の「ニッティングパーティー」さんの動画の中で、初心者向けとされているものからスタートするのがオススメです!

 

youtube.com

 

 

さて、今日はひたすらオススメの動画を羅列してきました。

編み物に興味がある人の参考になりますように!

【読書のススメ】アンコンシャス・バイアス - 私たちは無意識の偏見とともに生きている

みなさま、「アンコンシャス・バイアス」をご存知ですか?英語が得意な方は問題ないやつですね。日本語で言うと、「無意識の偏見」ってやつです。

最近、この「アンコンシャス・バイアス」(無意識の偏見)について勉強する機会があったので、忘れないうちに概要と参考になった本をまとめていきます。

 

 

「アンコンシャス・バイアス」とは

日本語訳は「無意識の偏見」です。私たちは皆、「無意識の偏見」とともに生きています。おそらく、「無意識の偏見」がない人はいないと思います。

「無意識の偏見」がどういうものかというと…

  • 男らしさ・女らしさ、などの性別に関する偏見
  • ゆとり世代・Z世代、などの世代に関する偏見
  • A型らしさ・B型らしさ、などの血液型に関する偏見
  • 若者は●●に強い・年配者は△△に弱い、などの年代に関する偏見

など。他にもいろいろあるようです。私たちは、ありのままに認識することはできない、ということを肝に銘じて、日々を過ごした方が良さそうですね。

ちなみに、「偏見」と聞くと、ネガティブな印象がありますが、「アンコンシャス・バイアス」にはネガティブなものだけではなくポジティブなものもあります。

 

※興味がある方は、内閣府男⼥共同参画局による調査結果もぜひご参照ください!

『令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究』
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r04/02.pdf

 

 

「アンコンシャス・バイアス」はなぜ生じるのか

以下、本から引用します。

危険を経験した人類は、次にその場面に遭遇した際に、即座に危険と判断し、回避策を講じてきました。これを繰り返して経験を記憶し、判断して危機から逃れられるようになりました。過去の経験から身につけた判断能力を無意識に活用することにより、瞬時に情報を取捨選択して生き残ってきたのです。

引用:パク・スックチャ『アンコンシャス・バイアス—無意識の偏見— とは何か』 ICE新書

 

私たちの脳には、実に毎秒1,100万件もの情報が入ってきます。このうち、意識的に処理できるのはわずか40件ほど。無意識的に素早く処理していかないと到底追いつきません。そのため、過去の知識や経験をもとに「近道」=バイアス(偏見)を使うのです。

引用:パク・スックチャ『アンコンシャス・バイアス—無意識の偏見— とは何か』 ICE新書

 

効率よく生きていくために、バイアスはどうしても必要になる。ただ、そのバイアスがいつも正しいとは限らない、ということですね。この辺の内容は、ダニエル・カーネマンの『ファストアンドスロー』も参考になると思います。

 

 

「アンコンシャス・バイアス」への対処法

この対処法については、様々なWebメディアに掲載されていますし、以下に紹介する書籍に記載があるので、ここでは割愛します!

 

「アンコンシャス・バイアス」を勉強する際に参考になる本

アンコンシャス・バイアスを理解したい方へ、おすすめな本のご紹介です!

 

『アンコンシャス・バイアス—無意識の偏見— とは何か』 ICE新書

 

『アンコンシャスバイアス研修はなぜ機能しないのか』 DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文

 

 

本を読むのが苦手な方は、以下の本が良いかもしれません。

『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント―最高のリーダーは自分を信じない』かんき出版

 

 

【追記】ANN Newsを見て感じた違和感

ここまでの話で理解いただけた方は多いと思いますが、アンコンシャス・バイアスはほとんどの人間が持っており、学生も社会人も影響を受けています。このことから、特定の対象に限定して説明することは危険ではないかと考えています。

下記のANN Newsでは、ビジネスの場におけるアンコンシャス・バイアスについて触れられてはいるものの、教育現場(学校)についての言及の割合が大きすぎるように思いました。(教員へのインタビュー内容と「アンコンシャス・バイアス ⇒ 子どもへの影響大」というテロップが表示されるが、企業に関しては特に言及されない)これだと、学校の印象が強すぎて、企業での対策に考え至る人が少ないのではないでしょうか…?企業で働く中で、社会人の多くがアンコンシャス・バイアスの”加害者”にも”被害者”にもなり得るという感覚があり、苦しむ人・悩む人も多いように感じています。できれば、企業においての難しさについても明確に触れていただきたかったな…と。顔出しインタビューが難しいのは重々承知しているので、何かしらの形でリアルな声を伝えていただきけると、企業での対策の必要性に考え至る方が増えるのではないかと思いました。

 

【人気】「無意識の思い込み」大人が学べる教室(2022年12月3日)

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ちなみに、ニュースキャスターの安藤優子さんがテレビ局内の偏見(女性の働きにくさ)について以下の動画で語っていました。ニュース番組でこの話題に触れること自体が難しいのかもしれませんね。

 

※安藤さんの登場は、以下動画の【3:20】くらいからです

youtu.be

 

アンコンシャス・バイアスについての理解が広がり、働きやすいと思う人がもっと増えますように!

 

 

今回は以上です。

無意識の偏見とうまく付き合いながら生きていきたいですね!

【ガジェット】Thnikpad信者だった私がキーボードをHHKB(英語配列)にした話

みなさんは、どんなキーボードを使っていますか?私は、社会人として10数年Thinkpadを使い続け、「キーワードはThinkpadしか勝たん」と思うくらいのThinkpad信者だったのですが、あることがきっかけで色々と外付けキーボードを試すことに。

最終的に、RealforceとHHKBの2択になり、テンキー不要論者の私は、悩みに悩んだ結果、HHKB、しかも英語配列を選択しました。良かったなーと思ったことと、ちょっと後悔だなーと思うことがあるので、まとめておこうと思います。

RealforceやHHKBの特徴などは、YouTube等でたくさんの方が紹介されているので、ぜひググってみてください。

 

それでは、いきます!

 

なぜThinkpadではなく、Realforceではなく、HHKBなのか?

まずはThinkpadが選考対象外になる

Thinkpadのキーボードは、世界一使いやすいのではないかと思っています!(もちろん使い慣れているから、というのは承知の上で)赤ぽちがキーボードの中心にあるので、基本的に両手をキーボードの上から動かすことなく作業できます。これは本当に快適です。

では、なぜ外付けキーボードとしてThinkpadを選ばなかったのか。それは、サイズが大きいから。私が悪いのはわかっていますが、部屋の中に本が溢れていて、机の上も半分は本で埋め尽くされており、大きなキーボードを置くと、手書き用メモやノート代わりのiPadを置くスペースが取れない、というのが理由でした。本は手放せないし、並行している本たちを別の所に置くわけにもいかず。。ここで、大きなキーボードを断念することになります。

 

次にRealforceが・・・!

大きなキーボードは対象外だとした私がRealforceも検討した理由は、旦那が愛用していて激押ししてきたから。そんなに勧めるなら一度は使ってみようと、職場から持って帰ってきてもらい、数日間使ってみることになりました。(旦那、ありがとう)

タイピングは大変快適で、HHKBと遜色ありません。使っている技術が同じですから、当然ですね。ですが、やはり、Realforceは横に長すぎるのです… さらに、[del]と[back space]の位置に納得がいかず、矢印キーの位置にも不満が募り、結果、対象外とすることにしました。やっぱり、手をホームポジションから動かすって、作業効率が落ちるから、とってもストレスが高まるということを再確認しました。

テンキー無し版があったら購入していた可能性が高い。

※テンキーあり版なら、logicoolにほぼ同じキー配列で半額くらいのモデルがあるから、そっちを買っていたかも。私の好みは青軸と茶軸です。

 

最後に残るは、HHKBのみ。そして、日本語配列ではなく、英語配列を選んだ訳

ここまでくると、HHKBしか残っていません。HHKBは普通の電気屋さんでは試し打ちできないので、近場で試せるところを探していってきました。

※以下URLで試し打ちできる場所を確認できます。
 Happy Hacking Keyboard | タッチ&トライ | PFU

試し打ちして思いました。キーの密集度合いを考えると、日本語配列よりも英語配列の方が打ちやすいかもしれない…

試し打ちする前までは、日本語配列にしようと思っていました。英語配列を使ったことがないので、どう考えても、学習コストが高い。使わないことには使えるようにはならないけど、新しいキーボードで仕事するのは、ものすごくストレスフルなのではないか。ぎりぎりまで悩みました。が、考え直しました。慣れた後にストレスを感じるのは日本語配列かもしれない。Professional HYBRIDモデルはそれなりに効果なので、これでダメでも買い直す勇気はないなーと思いながら、最後はノリと勢いで購入です。

HHKBにした理由のもう一つは、この秋に「雪」モデルがリリースされ、そのキーボードのフォント含むデザインがとても好きだったから。めっちゃ可愛いんです。きっと女子受け良いと思います。

せっかくだから、私の雪の写真を晒します。


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HHKB英語配列にして、良かったこと

予測していた通り、キーの配置に慣れるのは大変でしたが、毎日仕事でそれなりに使うので、思ったよりも短時間で配列に慣れることができました。

  • キーの数が少ないのは、やはり正義。打ち間違いが減る(と思う)。
    Thinkpadくらい薄いキーボードだと、打ち間違うことはほぼありませんし、間違っても修正が簡単なのですが、HHKBやRealforceくらい深いキーボードだと、打ち間違いが増え、そのリカバリーにも体力を持っていかれる感じがしました。
  • キーの配列をカスタマイズできる。
    ⇒HHKBには、オリジナルのソフトがあり、自分でキーの配列をカスタマイズできます。これは、キーボード自体に書き込むので、PC本体のキーボードには反映されない。つまり、どのPCに接続しても、自分のHHKBのキーボードを接続すれば、カスタマイズした配列で入力することができる、ということです。めっちゃ便利。
  • かわいい。
    ⇒見た目が可愛いのも正義です。見てテンションがあがるので、「今日も仕事がんばろう!」とか「ブログ、書いておこうかな…」とか思います。(笑)

 

HHKB英語配列にして、いまいちだったこと

良い点と裏表な部分もありますが、いくつか気になることがあるので、一応残しておきます。

  • 英語配列キーボードを使うには、PC自体も英語配列にする必要がある。
    ⇒これは当然の話なのですが、英語配列にすることで、PC本体のキーボードがこんなに使いづらくなると思っていませんでした‥そして、PCを外で使う場合、キーボードも持ち歩かないと作業効率が落ちる、ということに、この時初めて気がつきました。これは、すなわち、外作業時の荷物が増えるということです。もう、そんなに若くも体力もないのです… 今後、頑張れるでしょうか…
  • ショートカットを追加で覚える必要がある。
    ⇒私は[Fn]キーを多用していたのですが、HHKBの配列だと、今までのように[Fn]キーを使おうとすると、ちょっと疲れてしまいます。そこで、特に[F6]~[F10]あたりはショートカットを覚えることにしました。が、これに少々手こずってます。(苦笑)
  • カスタマイズしたキー配列を自分でも忘れてしまう。
    ⇒これは、私の記憶力の問題です。キーボード上の印字とは違う配列になっているし、[Fn]キーを押した状態、押していない状態でも若干配列を変えているので、時々混乱しています。無意識にタイピングしている間は問題ないのですが、意識的にタイピングしようとした時に、特に困ります。指が覚えているだけで、私が覚えているわけではなさそうです…
  • 他の人は使えない。
    ⇒キーに書いてある文字通りの配列になっていないので、試し打ちしようとした旦那は、早々に諦めていました。ガジェット好きとしての優越感も感じつつ、キーボード探しにかなり協力的だった旦那への申し訳ないさも…

 

まとめ

購入して1か月弱ですが、今となっては、このキーボードがなくては生きて行けなくなりつつあります。そして、このキーボードでタイピングするならば、PCをThinkpadにこだわる理由がなくなるなーとも思いました。(笑)これまで使ってきた外付けキーボードたちは、あくまでThinkpadの代用品であり、Thinkpadを超えることはなかったので、自分がこういう風に思うなんて驚きです。せっかくなので、配列をもう少し見直して、より手放せなくなるようなキーボードにしていきたいなと思います。

 

 

 

 

今回は以上です!

【読書のススメ】オンボーディング - 新卒入社者・中途入社者の組織適応のプロセス

「オンボーディング」という言葉を聞いたことはありますか?この数年でにわかに耳にするようになりました。最初は「またカタカナ用語かー」と思い、ちょっと距離を置いていました。が、各方面での話を聞いているうちに、勉強した方が良さそうだと思い直し、何冊か本を読みました。今日はその時に勉強になった本をご紹介します。

そして、オンボーディングとはちょっとずれますが、中途入社者・新卒入社者におすすめな本もあわせて紹介してみようと思います。

オンボーディング(on-boarding)とは

経営学者の尾形真実哉(まみや)先生による説明を引用します。

本来、『オンボーディング(on-boarding)』とは舟や飛行機に乗っているという意味です。新卒採用者であれ、中途採用者であれ、会社という「乗り物」に新しく加わった個人を、同じ乗組員としてなじませ、一人前にしていくプロセスのことを指します。

- 尾形真実哉(2022)『組織になじませる力 オンボーディングが新卒・中途の離職を防ぐ』アルク

平たく言うと、新参者を受け入れる側が、新参者を組織適応するプロセスのことです。(入社者本人の努力や試行錯誤ももちろん必要)自己責任論が強く、業務に忙殺されやすい現代の日本企業は、あまり新参者に優しくありません。また、新参者も、認められるために早急に結果を出そうとして失敗したり、入社同期とばかりつるんで必要な社内ネットワークを構築できずにいたりと、苦戦する方が多いようです。(確かに、そういう人をたくさん見てきた気がします)そういった様々な要因により、せっかく採用できた優秀な人材の離職や、活躍できないまま社内でくすぶらせるなどの状況を引き起こしている可能性があるので、その対処法を提案してくれる「オンボーディング」が注目され始めたように思います。

 

新卒入社者・中途入社者を受け入れる側が読むと良い本

経営学者の尾形真実哉(まみや)先生の本にわかりやすくまとめてあります。1冊だけ読むのであれば、『組織になじませる力』をおすすめします。複数冊読んでみようかな、と思う場合は、以下2冊目の『中途採用人材を活かすマネジメント』もぜひ読んでみてください。内容が重複する部分はありますが、転職者の受け入れについて、より詳細部分を理解できると思います。

注意事項として…
尾形先生は研究者なので、民間の人間から見て、「できたら良いのはわかるけど、これは本当に実践できるかしら…」と思うようなことも書いてあります。だからと言って、この人は民間企業をわかっていない!!と否定するには勿体ないです。まずは新卒入社者・中途入社者の現状を把握する、あるいは構造を理解するために読んでみてはいかがでしょうか?(この辺の感覚は、企業や人によると思います)

 

『組織になじませる力 ~ オンボーディングが新卒・中途の離職を防ぐ』

www.alc.co.jp

 

中途採用人材を活かすマネジメント―転職者の組織再適応を促進するために』

www.kinokuniya.co.jp

 

中途入社者本人が読むと良い本

いつもながら、中原先生の本はとても読みやすく、ありがたいです。。さらっと読めるので、お忙しい社会人の皆さまにおすすめです。

東京大学から立教大学へと所属を変え、コミュニケーションの相手が社会人学生から一般的な大学生にシフトして戸惑った中原先生の体験をもとに書かれているので、研究者の本とは言えど、納得感が強いのかもしれません。

新卒を複数人採用するような企業に入社する新卒入社者に該当する部分はあまり無いと思うのですが、スキルを買われてベンチャー等に入社する方には当てはまるかもしれません。また、将来の転職時の参考情報として読んでみるのも良いかもしれません。

 

『働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは』

www.kadokawa.co.jp

 

 

新卒入社者本人が読むと良い本

べたですが、以下のような本が読みやすくて良いと思います。それなりの規模の会社に入社すれば、新入社員研修もありますし、企業によって必要なスキルは異なることもあるので、まずは大枠を理解する、という感じで。

 

『社会人1年目の教科書 「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』
Kindle unlimitedで0円です。さくっと読んでみても良いかも。ぴんと来なかったら、似たような他の本を探してみてください。いっぱいあるので、私も全部は読めていません。(Amazonのリンクが貼れないので、紀伊国屋のリンクを貼ります)

www.kinokuniya.co.jp

 

もう一冊、こちらは、新社会人に限定せず、中堅が自分の仕事の進め方を見直すのにも有用ではないか、と思う本です。人によって考え方は様々ですが、他者と自分の考え方・仕事の進め方を比較していくことで、気づけることは多いです。すべてを真似しなくても良いので、考えるきっかけを得るための本としてもおすすめです。

 

『仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた』

www.nihontosho.co.jp 

 

 

「オンボーディング」を広く捉えてまとめてみました。

新卒・中途問わず、これからどこかの組織に参入する方、あるいは、そういう方々を受け入れる方の参考になったら嬉しいです!

編入学手続きの不思議

令和5年度入学に向けて、編入学手続きを進めています。

その中で、疑問を感じることがいくつかあったので、備忘録を残しておこうと思います。もちろん、民間企業にも、「え、これ本当に必要なの?」と思うことってあるんです。もちろんです。学校だけを非難しようなんて思っていません。が、私がIT企業出身なこともあってか、プライベートでも手続きが面倒なサービスを利用しようと思わないからか、そういうシーンに遭遇することは比較的少なかったので、驚くことは結構ありました。教授の方々が、大学職員の業務についての驚きツイートをしているのを見て、「ふーん」と思っていたけど、実際に自分が直面すると…  なかなか無い経験なので、私の感じた疑問を書き留めていきます。

※私がこのような疑問を書き留める理由は、その組織に入ってしまうと、いつしかそのやり方が当たり前になり、違和感を覚えなくなるからです。(人間ってすごいですよね)自分が組織適応した後でも、この違和感を思い出せるように記録しています。違和感のメモは、新社会人の皆さまにもおすすめ!いつか、そのメモが役に立つときが来るかもしれません。

 

さて、本題に入ります。

 

1.社会人(卒業済)であっても、入学資格証明書の提出が必要

「入学資格証明書」が何かと言うと、在籍期間及び習得単位数を記入し、大学長または学部長名の記入と捺印が必要な書類です。出願時に、「卒業証明書」及び「成績証明書」は提出済みなので、入学資格証明書の提出は不要じゃないかと思っていたのですが、電話して確認したところ、在学生・卒業生の区別なく全編入者に提出が求められる、とのこと。

ちなみに、私が卒業した大学に電話した際には、通常、「卒業証明書」と「成績証明書」で代替している、とのことでした。そうだよね、ごめんね。私もそれで問題ないのではないかと思ったから、お茶大に問い合わせしたんだ。お茶大からは、卒業証明書等の提出があったとしても入学資格証明書の提出が必要だと言われた旨を伝え、対応いただけることに。

いや、とっても不思議。これって在学生は対応しやすいと思うのだが、社会人が対応するのは結構ハードル高いと思う。普通の証明書の発行手続きはオンライン化が進んでいるものの、個別対応が必要な書類は、手続きの手順の確認が必要になる。生涯学習が必要な時代になってきているのだから、心理的ハードルを感じさせるものは改善した方が良いのでは、と思いました。(仕事が忙しい時って、些細なことで心が折れることもあるから…もう少しだけ優しくしてほしい。笑。そして、入学後の仕事の調整は考えていても、入学前の手続きのための時間は考えていない人が多そう。)

もしかしたら、学校側には意味があるのかもしれません。これは入学する側からの意見です。悪しからず。いつか、この謎を解明できると良いな。

 

※追記:学生数の少ない国立大学は、私立大学ほど効率化しなくても業務が回るゆえの現状なのかも、とも思いました。大学職員の業務について、俄然興味が湧いてきました…  誰か詳しい人、教えていただきたい…!社会人の場合、入学資格証明書が証明できることは、他の証明書で対応できているから、その存在意義が本当に不明なんですよね。。その提出を求め、確認し、保管する手間等考えると…

 

2.入試課と学務課それぞれに成績証明書の提出が必要

出願時に提出した成績証明書(原本)は、入試課で10年間保管するそうです。それ自体は問題ありません。まったく問題ありません。不思議だったのは、単位認定をする学務課は、入試課が保管する成績証明書(原本)をコピーすることはなく、別途、成績証明書(原本)の提出を求める、ということです。なので、同じ大学に対して、ほぼ同時期に、2通の成績証明書を提出する、ということになります。

いや、めっちゃ面白い。すごく厳密に、一切の不正が起きないように注意しているんだろうと推察します。でも、「なぜ!」と思ったこの気持ちの行き場がないので、ここに書き留めます。(笑)

 

その他:国立大学と私立大学で事務の方の雰囲気が違いすぎる

手続きに関して、いくつか質問しながら確認をしたかったので、入学する大学(国立大学)と卒業した大学(私立大学)の両方に電話しました。どちらの大学もお二人ずつと話したのですが、その時の印象の違いがすごくて、大学の職員にも、社風ならぬ校風があるの?と思った次第です。どちらが良い悪いという話ではないのですが、人によって相性の良し悪しはあるだろうなと思いました。

※ここでは、わかりやすく国立大学と私立大学と括ってしまいましたが、これは学校ごとに異なるのかもしれません。

※ちなみに、国立大学に対して出願前にメール確認した際は、丁寧かつ迅速に対応いただけて感動したことも、ここに記します。

 

結論:特に社会人合格者は早めに対応しよう

合格までが大変だったからこそ、ちょっと気を抜いてしまう人もいるかもしれません。が、入学手続きには一手間も二手間もかかります。(正直、予想以上でした)言わずもがなですが、早めに確認し、必要に応じて問い合わせ、書類の手配をすることをおすすめします。

そして、卒業した学校で交換留学した方へ。

編入学先で単位認定できるのは、あくまで卒業した大学の講義のみ。交換留学先の単位は一切認定されないとのことでした。(交換留学時の方が勉強していて成績が良かった私としては、辛い…)

 

 

3年次編入は一般入試と比べればマイナーな入試だから、業務効率化が後回しになっているのかもしれません。とは言え、毎年それなりの人数が入学すると思うので、大学の職員の方々のお手間を減らすためにも改善した方が良いのではないかと思いました。大学職員は優秀、という話をよく聞くので、空いた時間で多忙な教授陣の業務サポートをする、など、できることは色々ある気がするなぁ。この落としどころはいったいどの辺りなんでしょうね。

 

後日談:母校の事務局にて

その後、「入学資格証明書」の記入をお願いするために、母校の事務局に行きました。受け付けてくれたスタッフの方が、私が依頼した資料のせいで、たらい回しっぽくなっていて、申し訳なさを感じると同時に、「なんで、たらい回しになるんだろう?」「なんで私の個人情報(住所)も見せて回ってるんだろう・・・?(単純に、必要性がわからない)」「なぜ周りの人はフォローしようとしないんだろう?」「この謎の待ち時間はいつまで続くんだろう?」など、いろいろな疑問を抱く機会に遭遇しました。よっぽど仕事に集中していない限り、誰かがあたふたしている感じはわかると思うのですが、誰も振り返らない、声をかけないのは、なんなんでしょうね。みな自分の仕事以外を仕事と思っていないのか、自己責任論が強いのか、面倒なことに巻き込まれたくないのか、その人があたふたするのは日常茶飯事で反応するのに疲れたのか…?仮説を立てるには、観察できる時間が短かったので、何が原因なのかわかりませんが、大学の事務局で働くのも大変そうだな、と思いました。

つい、観察と考察に集中してしまったので、そのスタッフの質問への返答時、不愛想になってしまいました。申し訳ないことをしたな、と今更反省。

 

 

今回は以上です。他にも思いついたら追記していきたいと思います!